2018年1月23日

「パチスロ6号機についての特別講義」を開催しました

2018年1月18日、渋谷校においてG&E在校生および入学検討者を対象とした特別講義「パチスロ6号機についての特別講義」を開催いたしました。
2月1日以降は、パチスロ機は新しい規則の下で6号機として開発されますから、これから遊技機の開発者を目指す人にとっては必須の知識になりますね。

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愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ


規則改正を学ぶにはまずパチスロの歴史を知る必要があります。
何故ならパチスロの歴史は規制と進化の歴史でもあるからです。
ということで、まずは0号機から現行の5.9号機までの流れを説明いたしました。

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3号機時代について触れていますね。この頃はホントに裏モノが多かった......

続いて規則が改正されるのは何故なのか、どういった意味があるのかについて、法律的な観点を解説いたしました。
実は今回の規則改正は、一昨年末に成立した「IR推進法」を契機に国レベルで議論が湧き起こった「ギャンブル依存症対策」に起因するものです。これから実現化するであろうカジノや、競馬・競輪などの公営ギャンブルに加えて、宝くじやパチンコについても依存症対策が求められるようになり、パチンコ営業の監督省庁である警察庁が「のめり込み対策」として遊技機の射幸性の見直しを図ったことによるものなのです。

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今回は風適法の下部で遊技機の射幸性を規定している「検定規則」が改正されました。
そのあたりの関係性って、けっこう難しいのですが、業界を目指すならば正確に押さえておく必要があります。

次に、具体的な改正内容について解説いたしました。一言で射幸性といっても、出玉感・一撃性・投資金額・演出表現・遊技時間・賞品の品揃え・広告内容・店舗運営などなど、さまざまな観点から語ることができます。
今回は、遊技機の出玉に関する部分が大きな改正のポイントとなったのですが、だからといって面白いパチンコ機・パチスロ機が一切創れなくなったわけではありません。

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「現行の規則を嘆いても何も始まらない。過去の歴史を踏まえ与えられた規則で何ができるのかを真剣に考える事。
それが遊技機開発者に課せられた使命である。」


今までも多くの規則改正・基準の見直しが行われてきましたがパチスロの魅力が損なわれることはありませんでした。
むしろ、何かが変わるたび、新しいゲーム性や演出表現が生まれ、パチスロは進化をつづけてきました。
それというのも各遊技機メーカー、制作会社が弛まぬ努力をしてきたからに他なりません。


これから開発者を目指す方々にも、何ができるかを考えられる人間になって欲しい。
そして、そんな人材を業界は求めています。

といった締めで、特別講義を終えました。
この特別講義で、出席者のみなさんが何か一つでも得られるものがあったなら幸いです。

なおG&Eビジネススクールでは、通常カリキュラム以外にもこういった催しを適宜実施しています。
「○○について深く知りたい」「こんな講義があったら聴いてみたい」など、ぜひご要望をお寄せください。


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