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パチンコ市場動向パチンコメーカー・スロットメーカーへの就職・転職を目指す方へ

パチンコ・スロット業界の市場動向と将来性

パチンコ・パチスロは、日本の余暇市場において長年大きな存在感を放ち続けてきた産業です。2020年よりコロナ過もあり横ばいが続いておりましたが、昨年度市場規模がプラスに転じて現在でも約16兆円規模を維持しております。この市場規模は、旅行や映画、スポーツ観戦などを上回る規模を誇ります。
また、2023年以降は「スマート遊技機(スマパチ・スマスロ)」の導入により、新しい成長の兆しも見えてきました。本記事では、パチンコ業界の市場規模や最新トレンド、プレイヤー動向、将来性について解説しながら、遊技機メーカーや開発会社に就職して働くことを目指す方に向けて、業界の魅力をわかりやすくご紹介します。

パチンコ業界で働くには
遊技機開発を学ぶ

余暇市場全体

2023年は「国内観光旅行(避暑・避寒・温泉など)」(4740万人)が前年より参加人口を660万人増やして、前年に引き続き首位となっております。前年4位であった「外食(日常的なものは除く)」が410万人増加し2位(3820万人)となった。前年2位の「動画鑑賞(レンタル・配信を含む)」は60万人減少し3位(3600万人)、3位であった「読書(仕事・勉強などを除く娯楽としての)」は50万人増加したものの4位(3540万人)となった。上位20位のうち、2022年より順位が上昇した種目は7種目、参加人口が増えた種目は15種目となった。

余暇活動参加人口上位20位
データ:レジャー白書 2024

パチンコ業界の市場規模

余暇市場における位置づけ

日本の余暇産業全体の中でも、パチンコ・パチスロは依然として圧倒的な市場規模を持っています。レジャー白書のデータによると、パチンコ・パチスロは長期低迷から脱却しプラスとなりました。2023年時点でも約16兆円規模と推定されており、旅行や行楽、映画やゲーム、カラオケ等と比べても非常に大きな存在です。このように、他の娯楽産業を凌ぐ規模を維持していることからも、業界全体としての影響力や雇用の安定性はまだまだ健在です。

余暇産業市場規模比較
データ:レジャー白書 2024

遊技人口の推移

パチンコ・パチスロの遊技人口は、近年横ばい傾向を示しております。スマスロの導入以降、若年層プレイヤーが回帰しており、「新しい遊技体験」によって世代交代の可能性も生まれています。若年層の参加が戻り始めているのは、業界にとって将来の希望であり、新しいゲーム性や新しい技術を導入した遊技機開発の成果といえるでしょう。

2014~2023年 パチンコ・パチスロ参加人口推移
データ:レジャー白書 2024

ホール数と設置台数の推移

2024年末時点で約6,700店舗となっており、規制や市場縮小の影響を受けて減少傾向にあります。しかし一方で、大型店舗への集約化が進んでおり、1店舗あたりの設置台数は増加傾向にあります。この動きは、「小規模ホールの減少」と「大型店での集客力強化」という2つの側面を持っております。

2020~2024年 ホール数・設置台数推移
データ: 警察庁

業界の最新トレンド

スマート遊技機の普及

2022年から導入された「スマスロ」(スマートパチスロ)、2023年から導入された「スマパチ」(スマートパチンコ)、これらの「スマート遊技機」は、業界にとって大きな転換点となりました。従来のメダルや玉を必要としないため利便性が高く、プレイヤーの満足度も向上しています。特にスマスロはわずか1年で20円スロット設置台数の半数近くを占めるまでに普及しており、若年層を中心に支持を得ています。

新機能搭載機の登場

2024年の「ラッキートリガー」や2025年の「ボーナストリガー」など、従来にはなかった新しい遊技性を持つ機種が登場しました。これらは一撃の出玉性能を高めると同時に、ゲーム性の多様化を実現し、ホールでの稼働を押し上げています。メーカーの開発力が強く問われる分野でもあり、企画職やプログラマー、デザイナーといった、遊技機開発者の活躍の場が広がっています。

ユーザー層の変化

これまでパチンコは中高年男性に支持されている娯楽とされてきましたが、近年では女性や若年層の比率が増えています。遊技機の演出やデザインがアニメやゲームといったカルチャーと融合してきたこと、スマート遊技機の利便性、そして新規IPの導入が要因といえます。こうした変化は遊技機開発に携わる方の新しい視点を活かせる大きなチャンスとなっています。

プレイヤー動向

参加率・回数の推移

2020年に発生したコロナ禍で、参加率・年間平均活動回数が減少しましたが、現在では参加率は回復傾向にあり、活動回数はコロナ過前の数値とほぼ同等なっております。スマスロやスマパチ、新規IPや遊べる機械の登場、10代男性をはじめとした若年層ユーザーの参加が後押ししていると考えられます。

参加率・年間平均活動回数
データ: レジャー白書
性別・年代別参加率
データ: レジャー白書

遊技時間と勝率

プレイヤー1人あたりの平均遊技時間は、パチンコでは微減傾向にある一方、スロットでは増加しています。
特に6.5号機やスマスロの登場や、「長く遊べる」という感覚が戻りつつあり、ライトユーザーからヘビーユーザーまで幅広く楽しめる環境が整いつつあります。引き続きプレイヤーの満足度を高めるには「遊びやすさ」と「演出の魅力」を両立させた遊技機開発が求められています。

店舗選びの基準

プレイヤーがホールを選ぶ基準としては、立地や出玉感、新台導入が大きな要素です。特に新台入替は来店動機の重要なきっかけとなっており、パチンコメーカー・スロットメーカーにとっては新機種開発の重要性が改めて浮き彫りになっています。

業界の将来予測

パチンコ・スロット業界は、市場規模としては今後も微減傾向が続くと予測されています。しかし、大型ホールへの集約、スマート遊技機の普及、新しい遊技性を持つ機種の登場などにより、安定した市場として存続していくと考えられます。さらに、デジタル技術や新規IPとの連携が進むことで、若年層や新規層を取り込む余地も十分にあります。遊技機開発は、まさに時代の変化に応じて進化を続けるクリエイティブな仕事であり、将来にわたり需要のある分野といえます。

まとめ

パチンコ・スロット業界は依然として最大級の余暇市場であり、新しい遊技機の登場やスマート化によって再び注目を集めています。パチンコメーカーやスロットメーカー、遊技機開発会社では、企画・プログラマー・デザイナーといった幅広い職種で人材が必要とされており、特に若い感性を持つ人材は歓迎されています。パチンコやスロットが好きで、将来遊技機開発に携わりたいと考える方にとって、この業界は大きな挑戦と成長の場を提供してくれるでしょう。

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